けざやかに口あく魚藍の山女魚かな

 晴れる。最高気温36℃、最低気温26℃。昼は空気が乾いているが、連日熱帯夜がつづく。
 もうすぐ立秋なのだが、猛暑日がつづいている。
 

 「雨祈る炎のかぐろくて盛夏かな
 「日盛りのあごつるして貧馬かな
 「けざやかに口あく魚藍(ぎょらん)の山女魚かな


 飯田蛇笏の俳句で、昭和十一年(1936年)の句です。


 「けざやかに口あく魚藍(ぎょらん)の山女魚かな

 釣った魚をいれる篭(かご)を魚藍(ぎょらん)という。
 山女魚(やまめ)は、谷川の上流のきれいな淡水にすみ、からだの側面に黒い斑点(はんてん)があるサケ科の魚です。
 山女魚(やまめ)を、こんな風にして焼くのを見せてもらいました。