NHKラジオの「高橋源一郎の飛ぶ教室」で、「課外授業 みんなの読書感想文」を聴いた。
前半は、夏目漱石の『こころ』をめぐってリスナー(ラジオの聴取者)からの読書感想文が朗読された。そのあとに、ゲストの小説家の島田雅彦さんが漱石の『こころ』について持論を展開する。
前半が50分、後半が50分の特別番組で、後半は、課題図書が、太宰治の『人間失格』。この文学作品をめぐってリスナーからの読書感想文の朗読とゲストの能町みね子さんが語る。ゲストによる解釈と高橋源一郎の解釈など興味深かった。この作品をリスナーが読み解いた感想文も興味深い。出演者の様々な解釈も聴きどころだった。
前半、漱石の『こころ』から島田雅彦の『彼岸先生』に高橋さんが言及する場面あり。
多様性を秘めている漱石文学をめぐる議論(談話)が楽しめた。
後半は、太宰治の『人間失格』をめぐってリスナーの感想、ゲストの感想、それらをまとめるように高橋源一郎の太宰の作品の現代性、喜劇的な側面を語って今回の100分の放送が終わった。
参照:『こころ』http://aozora.binb.jp/reader/main.html?cid=773
『人間失格』http://aozora.binb.jp/reader/main.html?cid=301