徒歩旅行記


 「岳人」2022年1月号の連載「北海道縦断無銭旅行サバイバル」(服部文祥)を読んだ。今回が最終回だった。無銭で狩猟と採集による徒歩旅行記である。食料は、何か所か山の中の小屋にあらかじめ補給所として置き、山野での食料の採集生活で北海道の大地を歩くサバイバルな旅である。
 服部文祥に『百年前の山を旅する』という本があって、若狭湾で捕れた鯖(さば)が若狭から行商人に担がれて海産物として京へと運ばれた鯖街道服部文祥が、その足跡を歩いてたどる紀行文が収録されているのですが、「岳人」連載の「北海道縦断無銭旅行サバイバル」を読むと、その鯖街道を歩いた服部文祥の紀行文を思い出しました。