ゴダール特集号から

 「ユリイカ」2023年1月臨時増刊号「総特集=ジャン=リュック・ゴダール」からの話題になるのだが、掲載されているひとつから「ゴダール回顧的断章」(中条省平)を読んだ。

 気になった箇所から引用すると、

ゴダールは、映画という表象の詐術そのものに苛立っていた。その結果、何も表象しないあの黒の画面に到達してしまう。ここまでくればデッドエンドだ。じっさい、ゴダールは商業映画の世界から姿を消し、日本では一九八三年の『パッション』までゴダールの映画をほとんど見ることができなくなった。》  85ページ

 

http://www.seidosha.co.jp/book/index.php?id=3767