ツバキ科の常緑小高木。九州・四国の山地に自生。葉は楕円形で両端がとがる。晩秋のころ白い花をつけ、散るときは花びらがばらばらに落ちる。種子から油をとり、材で器物を作る。園芸・観賞用としても栽培され、赤花・八重咲きなどの品種がある。 『大辞泉』
「山茶花の散りつづきたるそこらまで」
松本たかしの俳句です。
編集グループSUREの新刊本で、『海老坂武のかんたんフランス料理』を読んでいます。
《ふとした集まりがきっかけとなって、このような本を出す破目になった。》と「あとがき」にあるように、この本はフランス料理のレシピ集であり、もうひとつ、自宅の台所で料理をつくり、出来上がった料理を食べながらの黒川創さんらによる質問に海老坂武さんが答えるというライブ感あふれる談話を構成した本の作りになっています。読者は海老坂さんと共に料理と食事をしている風な読書感を持つでしょう。
料理のレシピは、「本書の利用にあたって」の説明にあるように、お客さまを迎えておもてなしする際のパーティレシピです。
タイのソース・ブランをメインにした献立
ポテをメインにした献立
タラのベシャメルソース・グラタンをメインにした献立
牛頬肉の赤ワイン煮込みをメインにした献立
かんたんフランス料理の実用書でありますが、それぞれの献立の料理の際の談話が興味を持って読める構成になっています。
目次の「おはなし」から引用すると、
「ぼくの料理の歴史をお話ししますよ」
留学生として「フランス料理」を初めて食べたころ
サルトルって、どういう人か
八〇代でも、体を鍛えることが好き
野球少年としてジョー・ディマジオに会ったころ
以上、興味のおもむくまま海老坂武さんの「おはなし」が聞けます。
一部引用すると、
料理は手順がいちばん大事
黒川 海老坂さんは、作家の山田稔さんとは、パリでの留学時代は全然重ならないんですか?
海老坂 山田稔さんは、ぼくより三つ、四つ年上でしょう? 留学時代は重なってないね。京都で二、三度会ったかな。 27~28ページ