勝川克志の『少年幻燈館』

ツバキ

 快晴で日差しが強く、とても暖かい。通りの街路樹の中でモクレンはつぼみだが、ツバキは花盛りである。近寄って花を眺める。
 書店に寄り、予約していた本を購入。勝川克志の『少年幻燈館』(小学館)。表紙カバーの帯に川本三郎の推薦文があり、それを読む。

 子供時代の大事な思い出をよみがえらせた懐かしい漫画。そっと自分だけのものにしておきたいとも思うが、やはりひとりでも多くの人に読んでほしい。(中略)勝川克志さんの漫画はあの宝の箱を思い出させてくれる。

 川本三郎の帯の裏側に、著者からの「昭和30年代へのタイムスリップ御案内」の文が、

押し入れの隅から偶然出てきた子供の頃のおもちゃ箱――
みたいな単行本になればいいな、と思って、おおよそこの10年に描いた作品から、
12本を選びました。13年ぶりの単行本です(笑)。 
豪華4色口絵、4葉。さらに、描き下ろし“あとがき漫画”のおまけつき。
さらにさらに、本のあちこちに“おあそび”とプレゼントクイズ(?)あり。
しばらくはお楽しみいただけます・・・きっと。

 今、発売中の『ビッグコミック1(ONE)』に、勝川克志の『ドクロ党の人々』第4部「ドクロ村の全貌」が、巻頭にカラー四ページで掲載されている。半年ぶりの連載である。
少年幻燈館 (ビッグコミックススペシャル)