至福の時間、大貫妙子の歌声

ハスの葉と蟹

 午後四時ごろに夕立があり、雷鳴も聞こえて来た。雨があがった後の公園の池へ寄り道する。近づくにつれて蛙の鳴き声が騒がしい。乾いていた空気が雨で湿っているので、蛙も元気だ。
 降った雨の粒が、ハスの葉に丸くなって水銀のように見える。よく見ると一匹の蟹が、そのハスの葉に立ち止まっていた。蕪村の句に、

短夜や芦間(あしま)流るゝ蟹の泡

 昨夜はNHKの音楽番組「SONGS」で、大貫妙子が良かった。テレビをつけたらちょうど番組が始まっていたところ。うーむ。至福の時間でしたね。
 「Shall We Dance?」、「突然の贈りもの」、「メトロポリタン美術館」、「彼と彼女のソネット」、「Time To Go」の曲を大貫さんが歌う。
 曲と曲の間に、今住んでいる葉山の海岸を散歩する様子や、地元の畑で採れた野菜の買物風景などの映像が見られるのだった。
 野菜といえば、「ベジタブル」という曲が好きだったなぁ。その野菜を食べるウサギという連想で、「ピーターラビットとわたし」も。