中原佑介さんと『ヒトはなぜ絵を描くのか』

 11日の朝日新聞中原佑介氏死去の記事。ご冥福を祈ります。
 毎日新聞の記事では、美術評論へ転向する前に、湯川秀樹研究室で理論物理学を専攻された方だったようです。
 中原佑介さんに『ヒトはなぜ絵を描くのか』(フィルムアート社)という本があります。
 実際にラスコーの洞窟やアルタミラの洞窟の見学をした中原さんが、洞窟画をめぐって十人ほどの対談者と「ヒトはなぜ絵を描くのか」という根源的な問題を語った本です。とても面白い。
 余談ですが、中原佑介さんとは、ある人の「しのぶ会」といった展覧会のパーティでちょっとだけですが、言葉を交わしたことがありました。
 わたしが勘違いしてバックミンスター・フラーの名前を言った瞬間、中原さんは、ぼくはフラーはやりません。あれは(フラーは)東野君ですね。と答えられたのでした。
 東野君というのは、東野芳明さんのことですね。

ヒトはなぜ絵を描くのか

ヒトはなぜ絵を描くのか