枝垂れ枝の八重紅梅の裏表


 春がやって来たかのように感じられる天気であった。
 最高気温14℃、最低気温2℃。風もなく非常に乾燥している。
 紅梅が満開だ。紅梅の花びらは八重である。
 白梅は五弁花だ。どちらからも甘い香りが漂っていた。
 そして椿も満開であった。花は今が見頃だ。樹下に落ちて点々と散っている椿も風情がある。

 「梅の村高圧線をここに受け」 *1 
 「枝垂れ枝の八重紅梅の裏表

 中村汀女の俳句で、昭和十五年(1940年)の句です。


*1:前書きは、「祖師ヶ谷に今田孝子さんを訪ふ」とある。