映画「ミセス・ハリス、パリへ行く」

 アンソニー・ファビアン監督の映画「ミセス・ハリス、パリへ行く」(2022年、116分、イギリス)を観る。

 ポール・ギャリコの小説「ミセス・ハリス、パリへ行く」が映画の原作。

 舞台は、ロンドンとパリ。時代は第二次世界大戦の終わった1950年代で、夫を戦争で亡くした主人公のミセス・ハリス(レスリー・マンヴィル)はロンドンで家政婦をしていた。雇い主の夫人の着ているディオールのドレスを手にしてドレスに魅せられる。ドレスを着たいと思いを募らせて資金を貯め思い切ってパリへ向かった。真っすぐにパリのディオールの店を訪れたが、格式の高いドレス職人をかかえたディオールの店の支配人(イザベル・ユペール)に追い出されるのだったが・・・。

 コメディタッチで、暖かく楽しい映画だった。「ローマの休日」のスクーターのシーンを「引用」している箇所がある。意地悪役でイザベル・ユペールが出演している。