新刊のエッセイ

 八朔(はっさく)の実る季節になった。青空を背にして果実の黄色い色が鮮やかだ。ミカン科ミカン属の常緑広葉樹。近くに寄って眺めると、葉に艶(つや)がある。
 八朔は甘味と酸味にほのかな苦みのバランスがよい。爽やかな香りもよい。 


 ミカンの一品種。果実は表皮が滑らかでやや小形、甘味も多い。江戸末期に広島県因島で発見された。八朔柑(はっさくかん)。  『大辞泉

 新刊で、川本三郎著『ひとり遊びぞ我はまされる』を読む。
 

 雑誌「東京人」連載の文を収録している。

 「清張の甲州好きの謎を解く。」は清張の文学の恩人、山梨県生まれの木々高太郎について触れている。
 「近郊ローカル線に乗って児玉へ。」は、吉田健一の「或る田舎町の魅力」の町、JR八高線児玉駅へ鉄道で訪れたエッセイ。

ひとり遊びぞ我はまされる - 平凡社 (heibonsha.co.jp)