2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ハナショウブと書店のこと

ハナショウブが見ごろだ。紫色が鮮やかである。 アヤメ科のノハナショウブから改良した園芸種。葉は剣状で中脈が隆起する。五、六月ごろ、紫色・白色・絞りなどの大きな花を開く。江戸時代から改良が始まり、品種が多い。栽培地は四~九月に水があり、他は乾…

紫陽花の藍きはまると見る日かな

紫陽花(アジサイ)の花が咲きだした。 黒くて大きなクマバチ(熊蜂)が蜜を求めて飛び回っている。 近くで観察しても熊蜂は人を刺すこともなく、花から花へと移っている。 「紫陽花の藍きはまると見る日かな」 昭和十四年(1939年)の中村汀女の俳句で…

『吉田健一ふたたび』を読む2

カルミアの花が見ごろだ。辞典の説明のように、花びらが絵日傘に似ている感じがする。つぼみは、金平糖(こんぺいとう)に形が似ている。 ツツジ科の常緑低木。葉は長楕円形で厚い。初夏、淡紅色の花を散房状につけ、花びらは浅く五つに裂けていて、絵日傘に…

『吉田健一ふたたび』を読む

川本直/樫原辰郎編『吉田健一ふたたび』を読む。 口絵1ページから5ページまでの写真は樫原辰郎氏の撮影によるものだ。 四ページにわたって、書斎の写真が見られる。 愛用していたスミス・コロナ社のタイプライター。これは、英文を打つためのタイプライタ…

復刻掲載・特別対談

「ユリイカ」5月臨時増刊号が橋本治特集号であった。 他にも雑誌各誌が追悼・特集をしている。 新潮社のサイトで、浅田彰と橋本治の「新潮」2007年8月号の対談を読んだ。 橋本治と浅田彰の両氏の談話が興味深く面白い。「Webでも考える人」 編集長・松…

すごい古書店変な図書館

サツキ(五月)の花が咲きはじめています。ツツジの花より小ぶりですね。葉も小さく艶(つや)があります。雄しべが五本、先が上向きになっている。 ツツジ科の常緑低木。関東以西の河岸の岩上などに自生。初夏、枝先に紅紫色の花をつける。観賞用で、多くの…

イロハカエデと『女給』のこと

晴れる。最高気温23℃、最低気温14℃。 イロハカエデが風に吹かれてゆれている。 イロハカエデの実のプロペラ状の羽が紅色に色づいていた。 カエデ科の落葉高木。関東以西の山地に自生。葉は手のひら状に五~七つに裂け、秋に紅葉する。花は春につけ、暗紅…

アヤメの花と対談のこと

雷雨が正午ごろにあった。雨上がりは植物がみずみずしい。 紫色のアヤメが満開になっています。葉は細長い。 アヤメ科アヤメ属の多年草。日当たりのよい乾燥した草地に生える。高さ三〇~六〇センチ。葉は細長く剣状。初夏、花茎の先に、付け根に網目模様の…