『かもめ食堂』のこと

トビ

 今日は二十四節気のひとつ小寒である。ぶるぶる。寒の入りで山間部では雪が降っているそうだ。
 橋を渡っていると風が強い。上空に鳥の群れが舞っている。
 凧のように風に乗って舞い上がっている。トビだ。
 『ユリイカ』2006年12月号は、「特集 監督系女子ファイル」。「『かもめ食堂』は雲の映画である」という江南亜美子の文を読む。副題にあるように《『かもめ食堂』に集う理由》をめぐって荻上直子の映画について書いている。うーん。なるほど。
 『かもめ食堂』は、『バーバー吉野』『恋は五・七・五!』につづく長篇第三作目で、次回作『めがね』にどんな女性像が描かれるかが、今から、わたしも楽しみだ。