「新・話の泉」を聴く

 今宵は月がもうすぐ十三夜である。
 地上には虫の音が聞こえてくる。昼間はまだ暑いが、日が暮れると風が心地よい。
 夜、ラジオのスイッチを入れると「新・話の泉」の後半だった。
 出演は立川談志山藤章二嵐山光三郎毒蝮三太夫松尾貴史の各氏で、司会は渡邊あゆみアナウンサーである。

 「こんな音楽に送られたい」の途中から聴けた。
 
 葬送の曲として出演者の選んだ曲が放送される。
 毒蝮さんは「俺は待ってるぜ」の曲。会葬者はこれは嫌でしょう。と、司会者の弁。
 山藤章二さんはベニー・グッドマンの名曲「シング・シング・シング」。
 通夜もこれでやる。ベニー・グッドマンのヴァージョンで。
 松尾貴史さんからのリクエストは三味線の音が聞こえてきて、旋律が軽やかでしょう、観音様へ行くでしょう。旋律も好きなのでこれを選びました。「野崎」。
 家元はデキシー・ジャズの代表的な「ザッツ・ア・プレンティ」を選んでいた。これでよろしいんではない?
 これで満足というのがいい。
 基本的には、楽しく明るい音楽で最後を締めくくりたいというのが皆様の共通したご希望ではないかと、司会の渡邊アナウンサーが語る。 

 (家元の)明るいニュースのときは本当は世の中暗いんだ。

 人間一日幸せでありたければ床屋へ行けばよい。
 一週間幸せでありたければ結婚すればよい。
 一年幸せでいたければ家を建てればよい。
 一生幸せでいたければ正直に生きればよい。

 今宵(こよい)幸せになりたければ「新・話の泉」を聴くがよい。

 先月の落語検定の答え。子供が登場する落語の題名を当てる三問があって、正解は「雛鍔」(ひなつば)、「桃太郎」、「寝床」だった。

 今月の落語検定の問題も三問。
 三問の郭(くるわ)の名前をお答えください。
 その後、家元のジョークが話されて、番組は終わった。
 また来週お会いしましょう。