雛人形と『鶉衣』

 雛人形(ひなにんぎょう)が、玩具(おもちゃ)屋さんのショーウィンドウに飾られています。
 もうすぐ、雛祭り。 

三月三日の上巳(じょうし)の節句に、女児のある家で雛人形を飾り、菱餅、白酒、桃花などを供えて祝う行事。けがれ・災いを人形(ひとがた)に移しはらおうとする風習が起源とされる。雛遊び。ひいなまつり。
  『大辞泉

 「花咲かぬ片山陰も雛祭」(一茶)、『大辞泉」の引用句です。

 二月の新刊に、俳人横井也有『鶉衣』(上)が岩波文庫で復刊です。
 堀切 実氏の校注で。上巻(全2巻)だけで約400ページになったそうですが、1930年に刊行の旧版文庫から約80年ぶりの復刊ということです。
 旧版は本文のみであったのに比べれば、より親しめるのではないでしょうか。
 横井也有与謝蕪村とは同時代人ですね。

鶉衣(上) (岩波文庫)

鶉衣(上) (岩波文庫)