『バルテュス、自身を語る』

 ソメイヨシノのつぼみが紅色に色付いている。ふっくらとしている。
 桜の開花はもうすぐである。

 朝日新聞の読書欄で、『バルテュス、自身を語る』(河出書房新社)を横尾忠則氏が書評していた。
 横尾氏の書評を興味深く読む。末尾に、ちょっとだけリルケについてふれられている。
 フェリーニについてはふれられていなかった。
 バルテュスにとって、リルケという人は、「ぼくのおじさん」的な存在であったのではないでしょうか。
 バルテュスの母、そしてリルケバルテュスは、リルケに「ぼくのおじさん」的なものを終生抱きつづけたにちがいない。
 
 余談ですが、今月は、「フェデリコ・フェリーニ監督特集」で、フェリーニの初期の映画を楽しんだのですが、『バルテュス、自身を語る』の中で、バルテュスフェデリコ・フェリーニとの親交を語っているのには驚きました。

バルテュス、自身を語る

バルテュス、自身を語る