蒟蒻につゝじの名あれ太山寺

 
 天気は、小雨、曇り、小雨。
 早朝ラジオでキャンディーズの三人のひとりだったスーちゃんの訃報ニュース。
 小雨の中ツツジが咲き、花弁(はなびら)が濡れている。
 明治二十五年の子規の句に、「蒟蒻(こんにゃく)につゝじの名あれ太山寺」。
 前書きは、伊豫太山寺
 園芸店で、万願寺トウガラシと太れいしの苗を購入。苗を求める客でにぎわっていた。
 街路樹のソメイヨシノは葉桜になり、青葉が目立つ。八重桜が見頃だ。
 桜前線が南から北へと移動して行く。テレビによると、福島、宮城あたりまで北進しているようだ。
 「年年歳歳」と「さくらの寺」を阿川弘之著『水の上の会話』に所収から読む。
 「年年歳歳」は昭和二十一年の広島の春の桜、「さくらの寺」は東京都の立川の普済寺(「臨済宗玄武山普済寺」)の桜並木をめぐる作品である。