「アレクサンドル・ソクーロフ監督特集」で5作品が上映された。
その最後の1本、『モレク神』(1999年、ロシア、ドイツ、日本、イタリア、フランス、108分、カラー)を観た。
出演は、エレーナ・ルファーノヴァ、レオニード・モズゴヴォイ、レオニード・ソーコル。
6月プログラムより引用。
1942年の春、ヒトラーは、とある旅から愛人のエバのいる別荘に戻ってくる。彼は、エバと2人きりになると駄々をこねたり、妙なことを言い出したりする。権力者が人間の弱さをむき出しにする数日間の物語を、鮮烈な映像美で描く。カンヌ国際映画祭脚本賞受賞。
コミカルな演出でヒトラー(レオニード・モズゴヴォイ)とエバ(エレーナ・ルファーノヴァ)を描いている。『牡牛座 レーニンの肖像』でレーニンを演じた役者がヒトラーを演じる。
『痛ましき無関心』という作品にテイスト(味わい)が似ている。
「アレクサンドル・ソクーロフ監督特集」のパンフレットに《2011年には最新作『ファウスト』がヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞した。》とプロフィールにあり。