「父の想い出・父を語る」とテレビジョン放送

 昨夜、NHKのカルチャーラジオ日曜版の「人間を考える〜父の想い出(1)中村メイコ」という番組があった。中村正常についての話がとても興味深かった。
 「父の想い出・父を語る」と題して、その第一回が中村メイコさんの出演であった。
 幼い頃に父から受けた寺子屋式の教育と母と祖母のごくあたりまえの教育で凸凹があるけれども(今では)これでよかったのかと思っていると述懐していた。

 《 二歳八ヶ月からずっーと映画に出たり、始まったばかりの、あっ、テレビジョンというものが昭和十五年(1940)にもうあったっていうことをご存知でしょうか? 今日は場所がNHKですから、そんなことにもふれさせていただきますけど、あれは、幻の東京オリンピックのためにちゃんと試験所では完成されていたんです。昭和十五年に、もう。で、私はそれに出ているんです。試験放送に・・・。ですから、愛宕山にある放送試験所ってところにあると、豆粒みたいにちいちゃなメイコちゃんが、試験放送でお芝居をする中村メイコちゃんって書いた写真があるんですけれども、昭和十五年にはもうテレビジョンがあったんですね。で、そんな風に私はずーっと働いて来たんですけどね。》 
 昭和十五年のテレビジョン放送の貴重な昭和の証言ですね。