2014-08-16 川端茅舎(ぼうしゃ)追悼句 「来し方行方」は、中村草田男の第四句集である。 「青露変」に先立つ部分は、第三句集「萬緑」に納めし期間の作品中よりの拾遺をも含む、とある。 中村草田男の昭和十六年に、川端茅舎(ぼうしゃ)追悼句があり、「七月十七日、茅舎長逝の報いたる。」という前書きで、*1 花に露十字架に露煌と掛かり 正午の露消え行進曲鳴り響き 審判の剣に置く露消えしがごと 露消えし鏡に時世(ときよ)ありありと 露に歎く童男童女の声に帰り *1:引用者注記:旧字を一部、新字にて表記。