新刊の尾本恵市著『ヒトはいかにして生まれたか』で、アシュレイ・モンターギュにふれていた。
アシュレイ・モンターギュの本で面白かったのが、どうぶつ社から出た翻訳本である。
『ネオテニー』というタイトルの本ですが、これを購入したのは、NHKのラジオ番組に尾本恵市さんが出演して、ヒトの特徴であるネオテニーをめぐる話題と戦争という暴力をめぐって人類の暴力の起源についての談話が興味深かったからだった。
そのラジオ番組を録音していたので、久しぶりに聞いてみた。「おもしろ科学」という番組で録音は1987年。録音を聞いていると、前回の放送で「暴力の起源」というモンターギュの本のことが尾本さんにより放送されると、ラジオの聴取者からの大反響があったとアナウンサーが語っていた。
さて、アシュレイ・モンターギュ著『ネオテニー』(どうぶつ社)は尾本恵市・越智典子訳である。
この本の訳者あとがきから一部引用してみる。
《著者より本書について紹介されたのは、前著「暴力の起源」の訳出を完了していない一九八一年の夏のことであった。私自身、人類進化におけるネオテニーの意義について関心があったし、また人間にたいする社会的偏見とたたかう人類学者としてのモンターギュ氏の一貫した姿勢には共感をおぼえていたので、ぜひとも翻訳したいと思ったのである。(後略)尾本恵市》 331ページ
余談ですが、どうぶつ社といえば奥野良之助著『金沢城のヒキガエル』が思い出されます。
検索で、どうぶつ社が出版を停止していることを知りました。
参照:http://d.hatena.ne.jp/Hyperion64+universe/20130119

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