映画「ダグラスの海賊」

映画「ダグラスの海賊」

 《昭和のはじめ頃の映画に音がありませんでした。日本では、話芸の伝統を受け継いで、巧みな語り口で映画を説明する「活弁」が発達し、活動弁士は映画館のスターとして人気を集めました。弁士の語りによって、映画は新たな輝きを放ちます。この機会に、ぜひ「活弁」をご堪能ください。》 (「夏休み活弁シアター」パンフレットより)

 アルバート・パーカー監督の映画『ダグラスの海賊』(1926年、アメリカ、85分、カラー、無声)を活動弁士佐々木亜希子さんの活弁で鑑賞した。原題はTHE BLACK PIRATE。
 出演は、ダグラス・フェアバンクス、ビリー・ダヴ、テンペ・ピゴット、アンダース・ランドルフ
 17世紀の地中海で海賊船に襲われ父を殺された若者は復讐を誓う。彼は自らも海賊の一員となり、一目置かれるようになるが、卑怯な手段で姫を人質にした仲間に戦いを挑む・・・。ハリウッドが生んだ最初のスーパースター、ダグラス・フェアバンクスの代表作で、世界初の本格的長編カラー映画として映画史に残る作品。フイルム提供/マツダ映画社
 映画『ダグラスの海賊』の前に、『チャップリンの冒険』が上映される。
 前日、「夏休み活弁ワークショップ〜活動弁士にチャレンジ!〜」に参加した小学生から高校生までの男女四人組の弁士による映画「チャップリンの冒険」(1917年、アメリカ、23分、無声)を見る。講師の佐々木亜希子さんの指導のもと映画を見ながら四人は語り方を練習した。
 その成果の発表会である。
 
 それから、『ダグラスの海賊』が上映された。
 活動弁士の佐々木さんと学芸員から主演のダグラス・フェアバンクスについての解説があった。
 世界初のカラー映画、最初のスーパースターであるダグラス・フェアバンクスについて。