最先端の登山思想

 7日は、二十四節気のひとつ立秋であった。晴れて、最高気温35℃、最低気温27℃。

 今月の11日が「山の日」という祝日になるそうだが、「ちくま」2016年8月号の「もしかして最先端の登山思想」(服部文祥)を読んだ。
 ちくま文庫『増補 サバイバル!』について著者の服部文祥さんが、書いている。

 自分を卑下しすぎだろうか。現代文明があるからこそ生れた原始的な登山。私がどんなに望んだところで、私も私の登山も、歴史、文化、政治などの時代の制約を逃れられない(人の行為がすべてそうだ)、そういう意味で、サバイバル登山は現代的な最先端の登山ということもできる。という理屈でいくと、本書に書かれたことは最先端の登山思想ということになる。  13ページ