『中央公論』8月号に掲載のタイトルが《「ちちんぷいぷい」が描く東京の町と人》は、『ちちんぷいぷい』を書いた筆者の松山巌さんと中野翠さんの対談。
東京の戦後復興期の空き地と土管のある風景、東京タワーの建設される時代を住民として見ていた松山巌さん、当時、東京タワーを訪れた中野翠さんのエピソードが時代の貴重な証言になっている。
対談の最後の言葉を一部引用すると、
中野 (前略)「戦後の明るい開放感」が通じないじゃしょうがないけれど、この本のタイトルからして、これから消え去っていく言葉じゃない?
松山 そうか(笑)。「ちちんぷいぷい、痛いの痛いの飛んでいけ」なんて若い人は知らないね。

- 作者: 松山巖
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2016/06/08
- メディア: 単行本
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