ゆで玉子むけばかがやく花曇


 晴れて空気が乾燥している。最高気温21℃、最低気温6℃。
 桜が散り始めました。風が吹くたびに桜吹雪になって舞う。


 「ゆで玉子むけばかがやく花曇
 「膝の子に飯(いひ)やしなひや花の下
 「花人に北の海蟹ゆでひさぐ


 中村汀女の俳句で、昭和十一年(1936年)の句です。
 「榴(つつじ)ヶ岡 三句」の前書きがあります。


 今月の新刊で、嵐山光三郎芭蕉という修羅』、森まゆみ『子規の音』、丸谷才一『文学のレッスン』に注目。
 『文学のレッスン』は聞き手の湯川豊による「最晩年の十年」を加えての選書化です。

芭蕉という修羅

芭蕉という修羅

子規の音

子規の音

文学のレッスン (新潮選書)

文学のレッスン (新潮選書)