雑誌「太陽」1971年5月号を7月に、開催中の古本市で購入した。
春にも見かけたが、まだ売れ残っていたので。
「太陽」は「特集・世界の豪華船」で、執筆者は、金子光晴、小川国夫、阿川弘之、吉田健一、辻邦生、なだいなだ、丸谷才一、中井英夫、瀬戸内晴美、舟橋聖一など。
吉田健一は「航海」という小説を書いている。
「カー・フェリー春の海をゆく」(阿川弘之)が掲載されている。絵・柳原良平。
連載「小さな村から」に「沖縄前記」と題した、きだみのるの自伝的な文がある。写真・柳沢信。
鹿児島県鹿児島市より、きだみのるより愛読者一同様へ、という体裁の手記である。
「太陽」の編集スタッフを見ると、祐乗坊英昭の名前がある。
当時、きだみのる担当の編集者だった。
後に、嵐山光三郎のペンネームで、きだみのるの評伝を雑誌に連載している。
当時、きだみのるの破天荒な紀行文に注目したものです。