2020-10-19 栗を手ぐさの松山訛のみならず 金木犀(キンモクセイ)の強い花の香りが匂う季節になりました。小さな橙色の小花が密集しています。 「栗を手ぐさの松山訛のみならず」 昭和二十一年(1946年)の石田波郷の俳句です。 この句の前書きに、「中村草田男氏」とあります。 石田波郷は、草田男の松山訛(なまり)を詠んだのでしょうか。 石田波郷といえば、結城昌治の『俳句つれづれ草』という本を思い出しました。結城昌治が清瀬の病院で、石田波郷と同室であったことから俳句を学ぶようになったエピソードであります。 俳句つれづれ草―昭和私史ノート (朝日文庫) 作者:結城 昌治 メディア: 文庫