栗を手ぐさの松山訛のみならず

 金木犀キンモクセイ)の強い花の香りが匂う季節になりました。小さな橙色の小花が密集しています。

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 「栗を手ぐさの松山訛のみならず

 昭和二十一年(1946年)の石田波郷の俳句です。

 この句の前書きに、「中村草田男」とあります。

 石田波郷は、草田男の松山訛(なまり)を詠んだのでしょうか。

 石田波郷といえば、結城昌治の『俳句つれづれ草』という本を思い出しました。結城昌治清瀬の病院で、石田波郷と同室であったことから俳句を学ぶようになったエピソードであります。