葉櫻や町を見下ろす白き犬


 20日は二十四節気のひとつ穀雨である。
 穀物をうるおす春の雨という意味のようだ。
 この時期は青空が澄み空気が乾き過ごしやすい。
 藤の花が満開になっていた。
 八重桜も青空に映えている。
 


 「吾子等喜戯南瓜の花は民の花
 「葉櫻や町を見下ろす白き犬
 「公(おおやけ)の想い飛燕の空霽(は)れて

 中村草田男の俳句で、昭和十九年(1944年)の句です。