一つづつ花の夜明けの花みづき

 桜が終わると、街路樹のアメリハナミズキが咲きはじめた。

 白に紅色が少し混じった苞(ほう)が開き、中心部に黄色の花が密生している。

 四季折々に楽しめる街路樹である。

 花が日々増える新緑の今が、とりわけ清々しく美しい。

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ミズキ科の落葉小高木。樹皮は灰黒色。葉は楕円形で、秋に紅葉する。四、五月ごろ、四枚の紅または白色の苞(ほう)のある花を開き、実は赤く熟す。北アメリカの原産。明治四五年(一九一二)に贈った桜の返礼として、大正四年(一九一五)に米国から贈られたのが日本へ来た初めといわれる。はなみずき。アメリカ山法師(やまぼうし) 。  『大辞泉

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 「一つづつ花の夜明けの花みづき」(加藤楸邨