咲くは櫻散るは櫻とともさるる


 最低気温が15℃、最高気温が24℃。晴れて南の風が吹く。汗ばむ気温だった。
 桜がもう葉桜になっている。街路樹は新緑に包まれている。
 蝶が舞いはじめた。アオスジアゲハのようだ。
 ツツジが美しい。街路樹のオオムラサキツツジの大きな花弁(はなびら)が見頃である。
 フランスではツツジをアザレアというそうだ。 

ツツジツツジ属の植物の総称。常緑または落葉性の低木。まれに小高木もある。よく分枝し、枝や葉に毛がある。春から夏、白・紅・紫色などの漏斗形で先の五裂した花が咲く。園芸種も多く、ヤマツツジ・サツキ・レンゲツツジミツバツツジなどがある。ツツジ科の双子葉植物は約一四〇〇種あり、温帯・寒帯地域および熱帯の高山に分布し、シャクナゲアセビ・コケモモ・エリカなども含まれる。  『大辞泉

 「咲くは櫻散るは櫻とともさるる
 「春光をあつめて蝶の翅かな
 「空の色に溶けてなん雲雀(ひばり)あがりけり
 畑耕一の俳句で、春の句です。

 「咲くは櫻散るは櫻とともさるる」は、「ともさるる」を共に去って行くと解釈してみた。
 桜が咲いた桜が散ったといって花見などに興じていたが、その時間・季節などが過ぎ去ってしまった。

 「咲くは櫻散るは櫻とともさるる