新連載から

 公園のバラが満開で見ごろを迎えていた。撮っていると花からの甘い香りが漂って来る。ほのかに香るバラの匂いが心地よい。

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 『ちくま』5月号を入手。表紙は、ラビット氏と蛸のヒグチユウコの絵。


 今月号より「些事にこだわり」(蓮實重彦)というタイトルの連載がはじまった。
 第一回、「オリンピックなどやりたい奴が勝手にやればよろしい」。
 《ただ、青梅街道を超える未完成の環七の橋桁の月夜の光景を記憶にとどめているのはいまや自分一人しかいなくなったといささか感傷的につぶやきながら、できればオリンピックの「君が代=日の丸」騒ぎからは遠く離れて暮らしたいと願っている。近く八十五歳になろうとしている後期高齢者には、それぐらいの権利が保障されていてもよいはずではないか。》
 青梅街道を女友だちと散歩していた個人的な記憶を語っている箇所は印象に残りました。

 『ちくま』4月号に金井美恵子さんの連載「重箱のすみから」が掲載されましたが、5月号はお休みです。
 「編集室から」の文によると「些事にこだわり」は隔月、全六回の予定という。金井美恵子蓮實重彦の両氏の連載は交互に隔月で掲載ということになるようです。