水鳥も見えぬ江わたる寒さ哉

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 朝の最低気温が氷点下を記録する。日の出が7時頃で、最高気温10℃。曇りのちに晴れた。川面(かわも)に渡り鳥の群れがとどまって餌を探していた。ヒドリガモの群れである。西風の寒風の吹くなかで、静かにゆっくりと水面を滑るように動き回っていた。ヒドリガモは餌を探して水中に逆立ちをしている。水中にある岩のコケをつついているようだ。

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 「水鳥も見えぬ江わたる寒さ哉」

 与謝蕪村の俳句で、安永6年(1777年)の句です。

 

 新潮社のPR誌「波」2月号の「新刊案内」で、パオロ・コニェッティの『フォンターネ 山小屋の生活』という本に注目しました。翻訳が関口英子さんです。

 《30歳になった僕は何もかもが枯渇してしまい、アルプスに籠った。世界的ベストセラー『帰れない山』の著者が、創作の原点となった山小屋での生活と大自然の美を綴った思索的記録。都市の生活を見直す、21世紀版『森の生活』。》