雷に小屋は焼れて瓜の花

夾竹桃の花

 夜が明けると蝉が鳴き始める。正午すぎに静かになる。
 午後三時をはさんで一時間ほど、雷雨あり。落雷や突風があった。
 その後、雨あがる。晴れ上がった。
 『蕪村句集』に、

雷に小屋は焼(やか)れて瓜の花
ぬけがけの浅瀬わたるや夏の月

 明和三年と明和六年の句。
 街路樹の夾竹桃に花が咲いている。紅色だ。今を盛りに咲いていた。