カラヴァッジョの明暗と映画

椿の花

 通りの街路樹に椿の木がある。
 椿の花がポツポツと咲き始めている。夜半に天の川が見られた。 
 NHK教育テレビの「新日曜美術館」で、「カラヴァッジョVSレンブラント 光と影の秘密に迫る」というタイトルの番組を観た。今回のゲストは映画監督の山本晋也さんだった。なぜだろうか、と思っていると映画を撮影する照明の技法に、カラヴァッジョの絵のように、明暗表現で登場人物の表情を描くやり方がある。そういった面からカラヴァッジョの絵をめぐって、司会の野村正育さんと檀ふみさん、それに山本晋也さんの三人で語られる話が意外性があって面白い。微笑ましいやり取りだった。
 カラヴァッジョという画家、しばしば喧嘩沙汰を引き起こし、ついには知人を殺してしまう。投獄されてしまうが、脱獄してシチリアへ逃げる。
 番組を見終わって気づいたのだが、イギリスの映画監督デレク・ジャーマンに『カラヴァッジョ』という映画があった。
 サロンシネマで、この映画を観たときに妙な味わいの映画だった気がする。