あつい寒いは気の迷い

 昨夜のNHKテレビの番組「探検ロマン世界遺産」で「海上の社殿 祈りは時を越えて〜広島・厳島神社〜」を観た。
 管弦祭、舞楽、弥山、厳島神社の由来や行事などが、丁寧に作られた番組で、とても好かった。祖父との思い出のある管弦祭。うーむ。
 朝晩の風が、肌寒くなる。そろそろ、夏服からの衣更えの時期になった。それに、日が暮れるのも早くなった感じがする。
 多田道太郎の『ことわざの風景』から、「あつい寒いは気の迷い」を読む。
 京都の夏は暑く、冬は寒いというが、今月読んだ本で、京都を舞台にした津村記久子の『君は永遠にそいつらより若い』*1筑摩書房)は、面白かった。
 鷲田清一の『京都の平熱』を読んだ後だったので、京都の街で主人公の「暑い」のか「寒い」のか、もうどうなっていくのか、先行きの分らなさの迷いが、記憶に残る。伏見の酒造会社でのアルバイトなるものが、どんなものなのか、ちょっぴりうかがえる。
 夕方、ブックオフの新しい店に寄る。
 植草甚一植草甚一ジャズ・エッセイ1』1983年初版(河出文庫*2
 加藤治子『ひとりのおんな』1995年第一刷(福武文庫)*3
 中野孝次『「閑」のある生き方』(新潮文庫
 岩田慶治『〈わたし〉とは何だろう』1996年第一刷(講談社現代新書*4
 片岡義男『英語で言うとはこういうこと』(角川ONEテーマ21
 を、各一〇五円で購入。

 書店で、『本の窓』9・10月号(合併号)を頂いた。加島祥造へのインタビューがある。詩集『求めない』(小学館)をめぐって加島祥造が語っている。