トウカエデと「ハイスクールライフ」のこと

トウカエデ

 街路樹のトウカエデの紅葉が、まだ見頃だ。
 蕪村の句に、「紅葉見や用意かしこき傘弐本(にほん)」。うーむ。雨に備えて傘を二本かな。しかし、二本とは?
 それは、さて置き、ロイス・エイラトの『あかいはっぱ きいろいはっぱ』阿部日奈子訳(福音館書店)という絵本を開き、しばらくカエデの絵本を眺めてみよう。

 わたしの カエデを
 みたい ひとは
 あきに きてください。

 だって あきは さいこうの きせつ。
 なぜだか わかるでしょう?

 「本はねころんで」で、「坪内祐三さんの『四百字十一枚』をみていましたら、次のような記述がありました。」という箇所に注目する。
 「ひょっとしてこの雑誌は、あの松岡正剛がだしていた伝説的な高校生雑誌ではないか。それは私のカン違いかもしれないが。」
 ここで言われているのは、「The high school life」というタブロイド版の新聞のことではないかな。そうすると、坪内さんは「ハイスクールライフ」を見たことがない、となるんだが・・・。まだ小学生だったはずですから「ハイスクールライフ」を手に取ることはなかったかな。
 そういう興味から坪内祐三の『四百字十一枚』を読んでみたいね。
あかいはっぱきいろいはっぱ (かがくのほん)