先月、「サンデー毎日」1月26日号に、坪内祐三さんの連載「テレビもあるでよ」を見たときに、「今週の新刊」(岡崎武志)で、筆者の岡崎さんが高崎俊夫・朝倉史明編『芦川いづみ』という本を紹介していました。その岡崎武志さんの紹介文に注目しました。
講談社文芸文庫に、石坂洋次郎著『乳母車・最後の女 石坂洋次郎傑作短編選』が「本」2月号の広告で掲載されていました。
「乳母車」といえば、田坂具隆(ともたか)監督の映画『乳母車』(1956年、日活)を思い出します。この映画に芦川いづみが出演しているのです。他の出演者は、石原裕次郎、新珠三千代、宇野重吉、山根寿子、中原早苗であります。
この2月号に、三浦雅士さんの「石坂洋次郎とフェミニズム」というタイトルのエッセイがありました。
冒頭の一部を引用してみます。
《題して『石坂洋次郎の逆襲』。近刊拙著の表題だが、逆襲というのは、明朗健全なエンターテインメント、いずれ忘れ去られるべき流行作家といったこれまでのレッテルを剥ぎ取ってみれば、石坂ほど危険で反抗的で反権力的な作家はいないという意味である。》
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000333452