腰を抜かした話

アメリカの鱒釣り

 30日、大型書店に寄る。新刊でリチャード・ブローティガンの『芝生の復讐』(新潮文庫)を買う。解説は岸本佐知子さんで、「紀ノ国屋スーパーのリチャード・ブローティガン」と題した文で、ブローティガンの本と出合った時に「腰を抜かした」話を書いている。
 また、青山の紀ノ国屋スーパーのレジで、すぐ前に並んでいたブローティガンに声をかけた思い出も・・・。
 ブローティガンが亡くなったのが1984年だったから、そのすこし前のことなのだろうか。
 ブローティガンが亡くなったときに、気がついたのだが世代的には井上ひさしと同じ世代になるんだなあと思ったものだ。
 私も岸本さんに劣らず「腰を抜かした」口なので、丸善でせっせせっせペーパーバックのブローティガンを買っていた。
 久しぶりに本棚に眠っていたペーパーバックのブローティガン晶文社河出書房新社ブローティガンたちを「おい、起きろ」と言って起こしてきた。
 ペーパーバックの紙はすっかり黄ばんでいる。
 以前、あるブログで、『アメリカの鱒釣り』にある「ポルトワインによる鱒死(ますじに)」に、「据膳くわぬは男の恥だ」という藤本和子訳は原書ではどうなっているのだろう? と書いているのを読んだので調べたことがあった。
『Trout Fishing in America』には、“If the shoe fits...”he said. という文で、それを藤本和子さんは「据膳くわぬは男の恥だ」と翻訳しているのだった。
 四方田犬彦の『ハイスクール1968』が今月の新刊で新潮文庫で出ていたので買う。解説は鹿島茂
 このところ、映画館と古本屋に寄ることが多いので、新刊大型書店にも寄るように肝に命じる。
参照:『ハイスクール1968』http://www.shinchosha.co.jp/book/134371/