J・G・バラードのこと

バラ

 19日、園芸店で、黒皮枝豆、九条ネギの苗を購入。
 公開2日目の映画『スラムドッグ$ミリオネア』をシネツイン2で観る。最終回でほぼ満席だった。
 インドのムンバイを舞台にしてテレビのクイズ番組で全問正解に挑戦した主人公の半生の回想を織り交ぜながら、確かによくできたシナリオの映画で、めぐり合い、すれちがい、再会、と恋物語でもある。

 20日、雨が夕方から降る。二十四節気のひとつ穀雨である。
 穀物をうるおす春雨という意味だそうだ。なるほど。
 書店で「scripta」no.11と「083」(ゼロハチサン)vol.4の二冊を頂く。
 「083」は、特集・鉄道の魔力で、関川夏央の文あり。他に、むかし、山陰本線に「カンカン部隊」がいた! という記事が良かった。
 
 このところ、公園のバラ園に花が咲き始めている。ほんのり香りが漂っている。
 今朝の朝日新聞で、J・G・バラードの死去を知る。ロンドン在住の作家。合掌。
 バラードは特に好きなSF作家で、1960年代のSFで『沈んだ世界』、『狂風世界』、『結晶世界』と創元SF文庫で夢中になって読んだものだ。いずれも好きな作品ですが、特にその中では、『結晶世界』が今でも傑作だと思う。
 エピソードとして、バラードが大岡昇平の『野火』を評価していたというのがありますね。