エリック・ロメールのこと

 13日の朝日新聞に「ヌーベルバーグの旗手 ロメール氏死去」のニュースを目にする。
 日本未公開作だったエリック・ロメールの映画『三重スパイ』が、2008年の「日仏交流150周年記念」の「フランス映画の秘宝」で上映された。この映画のことをすぐに思い出した。
 第二次世界大戦前夜から、フランスがドイツに降伏するまでの時期、パリの亡命帝政ロシア軍将校のスパイ活動事件を映画化していた。
 将校のギリシャ人の妻の最後も哀れだったが、夫もスペインの国際旅団へ送り込まれて処刑される。
 『獅子座』、『友だちの恋人』、『冬物語』なども記憶に残る。