桂文我「おやこ酒」

 一昨日のラジオ深夜便で、「落語の中の食文化」という石毛直道氏の談話を放送していた。
 桂文我のCD「おやこ寄席ライブ」で、「サギとり」、「おやこ酒」、「どうぎり」を聴いた。
 おとなの好きな飲み物にお酒というものがあるが、落語「おやこ酒」はお酒に酔っ払った男の話である。
 酒粕を黒砂糖と食べて酔っ払った男の話をまくらに、別の酔っ払った男の話になる。
 聴いていると、「おやこ酒」に出てくる食べ物は酒粕、黒砂糖、焼いた鯛、うどん、唐辛子であった。酔っ払った男がうどん屋で唐辛子の粉をうどんの上に真っ赤になるまで振りかけて食べるシーンがある。桂文我が酔っ払いを演じるのを楽しんだ。
 こども向けに選びぬかれた落語「おやこ酒」の元の題は「親子酒」だろう。
 「サギとり」は「鷺とり」、「どうぎり」は「胴斬り」かな。

おやこ寄席(5)

おやこ寄席(5)