映画『復活』

復活

 22日、台風一過、秋晴れであった。
 「イタリア映画特集」のパオロ・タヴィアーニヴィットリオ・タヴィアーニ監督の映画『復活』(2001年、イタリア、フランス、ドイツ、187分、カラー)を観に寄る。観客は50人ほど。
 上映時間が三時間を超える。途中、第一部の終了後、10分間の休憩が入る。
 出演は、ステファニア・ロッカ、ティモシ・ピーチ、マリー・ボイマー、セシール・ボワ。
 プログラムに、

 陪審員として裁判に参加したネフリュードフは被告席に座るかつての恋人カチューシャの姿を発見する。彼女の転落の原因が自分にあることを知ったネフリュードフはあらゆる手段を尽くして彼女を救おうとするが・・・。ロシアの文豪トルストイの名作を、イタリアの巨匠タヴィアーニ兄弟が映画化した。モスクワ国際映画祭グランプリ受賞。
 ロシアを舞台にした映画で、登場人物がイタリア語を話すし、すこし妙な気がしたが、そんなことはじきに忘れて映画を見た。
 長編映画トルストイの作品『復活』を映画化している。
 カチューシャとネフリュードフとの行き違いが反転につぐ反転である。裁判の結果、シベリアの流刑地へ列車で政治犯と一緒に、カチューシャは護送されて行く。
 ネフリュードフは、相続した財産を売り払って、カチューシャの裁判つづけたのだが・・・。
 だが、彼はカチューシャを慕ってシベリアの地へ付いて行く。
 しかし、流刑地でもカチューシャとネフリュードフの二人のもどかしいほどの行き違いが露になり、二人は決別をするのだった。
 ラストは、ネフリュードフが今から百年以上前の新世紀(20世紀)を迎えるシベリアの地で、その新年の日を人々が祝うシーンで終わる。
 カチューシャ役のステファニア・ロッカが好演している。