秋に色づく植物の代表といえばモミジの赤色。
それとイチョウの黄色でしょう。
先日の紅葉狩りで、大きなイチョウの木の黄葉が盛りでした。
イチョウは風に吹かれては舞い散っていました。
畑耕一の俳句で、虫の句をもうすこし見ていくと、つぎのような句が見つかりました。
いづれも秋の句です。
「釜の湯氣秋の蚊乗つて失せにけり」
蚊のほかに、蜻蛉(とんぼ)の句もあります。
「浮きつ沈みつつがひ蜻蛉の歓びや」
「火薬庫の歩哨にあそぶ蜻蛉かな」
この句の歩哨とは、火薬庫を警戒や監視にあたる見張りの兵でしょうか。
「浮きつ沈みつ」の方の蜻蛉は、夏に池にいるトンボでよく見かけるつがいになったトンボでしょうか。