女優・井上雪子

 朝の最低気温が3℃、最高気温が7℃だった。冬本番の寒さである。
 「馬鹿になりし吸出し膏や冬の朝
 「あてにせぬ紹介状の寒さかな
 畑耕一の俳句で、冬の句です。

 先月(11月)、22日の新聞に女優・井上雪子さんの訃報記事を目にしました。
 それによると、 

30年に松竹に入社。小津安二郎監督の「美人哀愁」(31年)や五所平之助監督の「マダムと女房」(同)に出演した。36年に引退宣言をしたが、04年制作の映画「カナリア」(塩田明彦監督)に68年ぶりに出演し話題を呼んだ。

  昨年、「畑耕一文学資料展」で見たのですが、昭和7年 (1932年)11月公開の野村芳亭監督の映画『女性の切札』に、井上雪子さんは出演していて、高田浩吉及川道子岡田嘉子と共演している。
 この映画の原作が畑耕一の小説「女性の切札」で、制作は松竹キネマ(蒲田撮影所)です。脚本は柳井隆雄
 資料展に、畑耕一の「女性の切札」の掲載された雑誌『日曜報知』昭和7年(1932年)1月3日、10日号が展示されていました。