口曲げしそれがあくびや蝶の昼

 
 1日、梅雨の中休みで晴れた。最高気温30℃。
 クローバーの花にツバメシジミがいた。特徴としてツバメの尾のような突起が翅(はね)に見られる。

 街路樹の花にツマグロヒョウモンを見つけた。ツマグロヒョウモンの雄である。
 豹紋蝶(ひょうもんちょう) 

ヒョウモンチョウ亜科の昆虫。翅(はね)は開張五〜六センチ、橙黄褐色の地に黒紋が散在する。山地や高原に多く、低い所を飛び、花に集まる。幼虫の食草はワレモコウ。なみひょうもん。 『大辞泉

 「口曲げしそれがあくびや蝶の昼」(清崎敏郎)
 村上護編『俳句の達人30人が語る「私の極意」』に収録の清崎敏郎の自選十句より。

 30日の新聞で、村上護氏の訃報を知る。

 この本の「はしがき」に、村上護氏が書いている。

 

編集部がつけた題名だが、内容に偽りはない。「極意」とは、その道を極めた人たちに分かる境地の意。あるいは秘伝の虎の巻を奪いあう話は講談本などでおなじみだが、ここでは俳句の奥義をやさしく平明に語ってもらったのが本書である。
 (中略)
 鑑みるにここに三十人の俳人の対談を収録し刊行できることは、現代俳句における一時代に俳句隆盛の粋を集めたものとして評価されるのではあるまいか。私は対談の聞き役として、秘かに自負もある一書である。

俳句の達人30人が語る「私の極意」 (講談社文庫)

俳句の達人30人が語る「私の極意」 (講談社文庫)