月まとも輝きにけり幼な顔

 24日は二十四節気のひとつ霜降であった。
 朝晩が冷え込み、樹木の紅葉がすでにはじまっている。

 26日、快晴。最高気温21℃、最低気温9℃。
 昨夜は十三夜の月で美しい月が眺められた。


 「警報下秋灯に寄せ時計巻く
 「働きし身のさわやかに夜の菊
 「月まとも輝きにけり幼な顔
 「月出づともつとも高く芭蕉立ち


 中村汀女の俳句で、昭和十八年(1943年)の句です。

 昭和十八年の句の前書に、


  夏、信州富士見高原に行く。
  秋、母上京。


 「新刊展望」11月号を見ると今月の新刊に坪内祐三著『人声天語2』、松浦寿輝著『黄昏客思』、岡崎武志著『気まぐれ古本散歩』などが出ているようだ。 

黄昏客思

黄昏客思

気まぐれ古本さんぽ

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