寒を盈(み)つ月金剛のみどりかな

枇杷の花

 20日は二十四節気のひとつの大寒です。
 晴れて強い西風が吹き、最高気温10℃、最低気温3℃。
 一年でもっとも寒い時期ですが、枇杷びわ)の花が咲いていました。バラ科の常緑高木でほんのりとした残り香があります。
 
 「寒を盈(み)つ月金剛のみどりかな
 飯田蛇笏の俳句で、昭和十二年(1937年)の句です。
 「山廬寒夜句三昧」という前書きがあります。


 「パブリッシャーズ・レビュー」2017年冬号・「白水社の本棚」が届く。
 一面のコラムに「愛書狂」というのがあり、筆者が夏目漱石の弟子の寺田寅彦の『柿の種』岩波文庫版の池内了の解説を読んで、寺田寅彦への印象が一変したと述べている。この文を読んで岩波文庫版の解説を読みたくなりました。 

柿の種 (岩波文庫)

柿の種 (岩波文庫)