鈴木清順さんの映画のこと

 22日から23日にかけて中国地方に春一番が吹いた、と気象台からの発表がありました。
 立春から春分の間に日本海で低気圧が発達したときに吹く南よりの強い風。

 今朝の新聞で鈴木清順氏の訃報を知る。
 昨年の秋に、「石原裕次郎と日活映画のスターたち」からの一本で、鈴木清順監督の映画『けんかえれじい』(1966年、日活、86分、白黒)を観に出かけた。
 脚本を新藤兼人、美術を木村威夫が担当した作品。

 鈴木清順監督の映画『殺しの烙印』(1967年、日活、97分、白黒)の宍戸錠、小川万里子、真理アンヌの美女たちが強烈に印象に残ります。
 殺し屋の主人公の花田五郎を演じる宍戸錠が、電気炊飯器で炊(た)き上がったご飯の匂いを嗅ぎ、その匂いに酔いしれるシーンがあるのですが、御飯の炊きたての匂いに夢中になる殺し屋というキャラクターが可笑しくてユニークで実に面白かったです。