雨降れば雨も行くべし草萌ゆる

水仙

 曇り、最高気温10℃、最低気温1℃。
 夕方より小雨になる。雨に濡れた水仙の白い花が美しい。

ヒガンバナ科多年草。早春に、鱗茎(りんけい)から一本の花茎を出し、白や黄色で中央に副花冠をもつ花を横向きにつける。葉は根生し、平たい線形。耐寒性で栽培に適し、観賞用とする。らっぱ・口紅・房咲き・八重咲きスイセンなどの品種がある。主に地中海沿岸地方の原産。本州以西の海岸に自生するものは、野生化したものといわれる。  『大辞泉

 「大川や夜の水広く春近し
 「雨降れば雨も行くべし草萌ゆる
 「蓬萌えおほばこの葉も遅速なく

 中村汀女の俳句で、句集「都鳥」昭和二十六年(1951年)刊より。