くぐり入り梅の枝垂の中に在り

 梅が咲きはじめた。近くへ寄り眺めると花の香りがほのかに漂っている。良い香りだ。

 梅の花へカメラを向ける人々の姿が花越しに見え隠れする。

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 「紅梅の下紅梅の鉢を置く」

 「歩みよりくぐり入りけり枝垂梅」

 「くぐり入り梅の枝垂の中に在り」

 松本たかしの昭和十七年(1942年)の俳句です。